PROJECT444 R[アール] 100年後の地球も大切だけど、今隣にいる人を
笑顔にさせるライフスタイルマガジン

R8号特集ページ

MotoGP日本グランプリがめちゃ面白かった件

コト, 場所

世界最速のライダー&マシンを決める名実ともに最高峰のバイクレース、MotoGP。今回は先日開催された日本ラウンドの模様を、編集部のバイク好きがぬるっと振り返ります。

いや~~~決まりましたね年間チャンピオン!!!

どうも、R編集部のバイク好きことずんだです。

今回は先日行われたMotoGP日本グランプリの観戦レポートをお送りしたいと思います…が。

前回鈴鹿8耐の記事を書いた時、編集長から

「なんかこう…興奮してるくせに平静を装ってる感じがあからさまで気持ち悪い…」

とのコメントを頂戴しましたので、今回は鼻息荒く突っ走りたいと思います!!!それでは行ってみましょう!!

今年の日本グランプリは観客動員数過去最多!

というわけでやって参りました栃木はツインリンクもてぎ。

正面ゲート前にはライダーの等身大?パネルがずらりと並び、推しライダーとツーショットを撮影するファンの姿が。この遊び心というかエンタメ性は、やはり世界一ポピュラーなバイクレースならではという感じです。なんでも、今年は3日間の観客動員数が過去最多の9万6425人を記録したとか。

板ロッシと板マルケスのまわりにはちょっとした順番待ちが!やはりこの2人は人気ですね~

写真ではわかりづらいですが、ゲートの真正面には大きな場外モニターが設置されていまして、芝生にレジャーシートを敷いてプレモル片手にのんびりとレースを観戦している方もいらっしゃいました。う~んフェスっぽい!

ともあれ、場内からびりびりと響く高速の排気音。あの音を身体で感じなけりゃあ俺たちのMotoGPは始まらねえ…ということで、フェス会場を後にしいざサーキットへ!

バイクレースにも階級があります

ホームストレート目前のビクトリー席に到着すると、ちょうどMoto2のレースがはじまるタイミングでした。

「は???Moto2???MotoGP観に来たんじゃなかったの???」

とお思いの方、MotoGPにはMoto2とかMoto3とかもあるんです。ちょっとモトモトしてきて何を言ってるのかよくわからなくなってきましたが、要するにMotoGPという大会にはいくつかの階級があるのです。

柔道やレスリングをイメージしていただくとわかりやすいと思うのですが、体重ごとに階級がわかれるじゃないですか。〇㎏級日本代表~みたいな感じで。あの感じに近いです。

MotoGPの場合は体重ではなくマシンの排気量ごとに250ccがMoto3クラス、600ccがMoto2クラス、1000ccがMotoGPクラス、といった形で3つのクラスに分かれています。つまり1日で3つのクラスのレースが見れちゃうわけですね。お得!

モンスター級の1000ccクラスももちろんですが、市販車により近い250ccや600ccの浮世離れした走りも必見ですよ~

レースの醍醐味はやっぱりこの音!

そしていよいよはじまりました、GPクラス!

モンスター級のマシンがずらりとスタートグリッドに並びます。聴いていただきたいのがその音!ヘッドホン推奨です。

動画だと迫力半減にはなってしまいますが、実況をかき消すほどのけたたましい音を上げて、マシンが飛び出していくのがおわかりいただけましたでしょうか。斜め前に座っていたお子さんは終始しかめっ面でした。

実はGPクラスが始まる前に、EVマシンによるデモ走行が行われたのですが、それはもうおっそろしく静かでした。途中から来た人はマシンが走ってることわからなかったんじゃないでしょうか。

まったくの無音というわけではないのですが、\シュイーーーーン/というモーター音がだだっ広いサーキットに吸い込まれて、私はなんとも言えない寂寥感を感じてしまいました。やっぱりレースは大迫力の音があってなんぼなんじゃ~

とまあ音もさることながら、度肝を抜かれるのはそのスピード。ほんとに秒です。GPクラスの最高速度は350km/h、恐ろしいことに新幹線よりも速いです。ホームストレートに帰ってきたと思ったらあっという間に彼方に消えていくマシン。動体視力が試されます。スタートにしても、初速であそこまで一気に加速するってどんだけのGがかかってるんでしょう…

ドラマに溢れたバチバチのレース展開

そんな日本グランプリ、今年も魅せてくれました。

序盤で魅せたのは「生きる伝説」と称されるヴァレンティ―ノ・ロッシ。トレードマークの黄色に身を包んだロッシ応援団が陣取る90度コーナーの前で、先行マシンを華麗にパス!あまりに美しすぎる…ファンサの神かよ…表彰台入りこそ逃しましたがやはりレジェンド、流石の技巧で会場をいち早く沸かせてくれました。

そんなロッシに追い縋るのがスズキ勢。その追い上げも見ものでした。2台で立て続けにロッシをパスし、順位を上げていきます。3番手を走っていたクラッチローを捕えるや否やというところで、惜しくもイアンノーネが転倒しリタイアとなってしまいましたが、残るリンスはその後も粘り強く走りぬき、チャンスを掴んで3位入賞を果たしました。

そして最後まで楽しませてくれたのがマルケスVSドヴィツィオーゾ!!!序盤安定してトップポジションをキープしていたドビ。今年のドゥカティは強い(ロレンソはいろいろ意見ありますが)という噂はどうやらマジだったようです。

そんなドビのバックにガツガツ喰い付いていくマルケス。コーナーごとに果敢にアタックを仕掛け、オーディエンスも今か今かと息を呑みます。レース終盤に差し掛かっても、この2人のバトルは収束するどころが勢いを増していきます。抜きつ抜かれつの展開が続き、一時はマルケスがグラベルにわずかにオーバーランし土煙を巻き上げるようなシーンも。

ラスト数周でいよいよクライマックス間近となったその時、テールトゥノーズの僅差でマルケスを追っていたドビがコーナーで転倒というまさかの展開に。巻き返しが可能な耐久レ―スと違い、一度の転倒で勝負が決まってしまうのがスプリントレース。シビアではありますが、だからこそ爆発的な熱狂とドラマがあります。

こうして日本グランプリは、マルケスの勝利&年間チャンピオン決定という形で幕を下ろしました。マルケスのパフォーマンスが(ややぐだってましたが)凝ってて面白かったです。マリオ・マルケス……

来年は泊まり&バイクで行きたいです

そんなこんなでホクホクと帰路についた我々ですが、実はこの日は早朝4時に浜松を出発しております。車で7時間かけてもてぎに到着し、3~4時間の滞在ののち再び7時間かけて帰るという弾丸ツアー。

朝6時ごろ、足柄SAから富士山がめちゃくちゃ綺麗に見えました。

そのため今年からはじまったレース直後、戦いの余韻が残るサーキットを自由に歩ける「コースウォーク」にも参加ならず…次こそは高校球児よろしくサーキットのタイヤかすをかき集めて帰りたい……

ツインリンクもてぎはライダー向けの場内宿泊も充実しているナイスなサーキットなので、今度は余裕を持ってキャンプツーリングを楽しみながら過ごしたいですね!ちょうどキャンプに程よい季節ですし!

そんな感じで、浜松からも日帰りで行けちゃう?うえにレースビギナーでもがっつり楽しめちゃうMotoGP。私はドヴィツィオーゾの淡々とした走りとパドックで見せる寛いだ雰囲気のギャップにすっかりやられてしまいました。来年の日本グランプリが今から楽しみです!

公式のハイライト動画はこちら。

Saaya

この記事を書いた人

ずんだ

かっこいいものとおいしいものを広く浅く愛でる雑食ライター。特技はのび〇レベルのスピード入眠。

R's Instagram

top